「あつかったら ぬげばいい」

今年の近畿地方の梅雨入りは、観測史上もっとも早い5月16日でした。梅雨明けは早いとはかぎらず、雨が長く続く可能性もあるそうです。

まだまだ感染対策も欠かせない毎日ですが、自分に合った運動や気分転換をつづけて健康を維持していきましょう。

ところで新国内科世代(?)の皆さまは、ヨシタケシンスケさんという絵本作家をご存じでしょうか。
「MOE絵本屋さん大賞」など数々の賞を受賞し、子供だけではなく大人のファンが多いことでも有名な方です。

今日は、私が通りすがりの本屋さんで見つけて思わず買ってしまった「あつかったら ぬげばいい」という絵本をご紹介します。

暑かったら脱げばいいって……当たり前ですよね。では、つぎの問題はどうでしょう。

「よのなかが みにくくおもえて きちゃったら……」

「だれも きずつけたくなかったら……」

「じぶんの いばしょが なかったら……」

いかがですか?「なるほど」と思う答えを見つけられるでしょうか。

こんな風に、ふと感じてはそのまま通り過ぎてしまう気持ちと、それに対して丁寧に向き合うヨシタケさんの言葉が、かわいい絵とやさしい文字で綴られていて、ゆっくり読んでいるとだんだん気持ちがほぐれてきます。

ちなみに、さきほどの文はこう続きます。

「よのなかが みにくくおもえて きちゃったら、 ひかるがめんを みなきゃいい」

「だれも きずつけたくなかったら、 じょうずな うそを つけばいい」

「じぶんの いばしょが なかったら、 のはらに しきものを しけばいい」

いかがですか。少しほっとする気持ちになれたでしょうか。

なんだか気分が晴れない時は、こんな絵本でちょっと一息つくのも良いかもしれません。何といっても絵がとっても可愛いので、書店で見かけたら是非手にとっていただきたい一冊です。

では最後に、ほかのページもいくつかご紹介します。

「だれも わかってくれなかったら……」

「みかえりが ほしかったら……」

「おとなでいるのに つかれたら……」

皆さんなら、どうしますか?
自分だけの答えを、ゆっくり探してみてくださいね。(出典)ヨシタケシンスケ「あつかったら ぬげばいい」 白泉社 ¥1,100