「フレイル」&「オーラルフレイル」の話②

*フレイルは口から始まる?

では、詳しくご説明していきましょう。

日常生活を不自由なく送っていれば、ほとんどの方は「自分が介護をうけるのは、まだまだ先のこと」と思っているでしょう。

では、こんな状態に心当たりはありませんか。

・食欲がない  
・やわらかい物ばかり食べる  
・話をするとき舌がまわりにくい
・自分の歯が少ない  
・ムセや食べこぼしがふえた

 実は、このような「口に関するささいな衰え」「フレイル」の危険信号のひとつと考えられています。

噛むのがおっくうでやわらかい物ばかり食べる→栄養がかたよる。噛む力が衰える→ますます噛めなくなりやわらかい物を食べる……という悪循環におちいり、その結果全身の活力が衰えた状態、すなわち「フレイル」につながります。

 

口の機能が衰えた状態を「オーラルフレイル」と言い、全身のフレイルをひきおこすと考えられているのです。

脳梗塞や心筋梗塞のように急に倒れて病院にかつぎこまれる病気は、その時点ではっきり「病気」
と診断されて治療が行われます。
一方フレイルは、ささいな不調が長く続く事で徐々に身体機能が衰え、重大な疾患の発症、回復力の低下につながります。そのため、早く気づいて適切に対処することがとても大切なのです。

 

 

 

⇛「フレイル」&「オーラルフレイル」の話③へ続く…